ピアノ

幼稚園に入る前のことだったかな。

母さんと父さんに聞かれた。
「バレエとピアノ、どっちをやってみたい?」

ずっとピアノに憧れて、自身が習いたかった母さん。
舞台が好きで、女の子ならバレエをやらせてみたかった父さん。

アオ自身は、バレエはテレビで見たことがあったくらい。
ピアノは、母さんが通っていた文化教室の中にヤマハ音楽教室があって見かけていたから、少しはなじみがあった。

そしてアオは「ピアノ」と答えた。

通い始めたのはなじみのヤマハ音楽教室、幼児クラス。
ソルフェージュ、音や歌に親しみを持つことから始まった習い事。
おかげで耳は鍛えられて、今でも音を聞けばメロディを再現するくらいはできる。

アップライトのピアノも買ってもらった。
音楽は好きになったけど、毎日の練習はなかなか取りかからなくて、いつも怒られてたな。

あの時「バレエ」と言っていたらどうなっていたかな。
たまに、考える。

そしてン十年後に、自分の娘がバレエを習いたいと言い出したのも、なにか縁みたいなものかな。

そんなアオの物語、まだまだゆるりとお付き合い下さいな。

続く。
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