抱っこ


アオの娘が3歳くらいの時。
神奈川の実家に行った。

甘えん坊の娘が、道を歩きながら抱っこをせがんできた。

アオたちは基本、抱っこをたくさんしてあげる方針。
抱き癖なんて、大人の都合。
いずれ子供は自ら離れて行くんだから。

だけど母さんがアオを子育てしていた時代は、
抱き癖がつくからせがまれても抱っこしない、という風潮。
母さんもアオをそんなふうに育てていた。

だから娘がアオに
抱っこ~
と言うたびに、母さんは娘に
まだ抱っこなのぉ?赤ちゃんみたいよ?
と言っていた。

そしてアオに、
あなたは抱っこ~って言わない子だったわ、
小さいときから抱っこって言われても「しません!」を貫いたからね、
と自慢げに言った。

アオは心の中で、

違うよ母さん、本当はアオだってたくさんたくさん抱っこして欲しかったんだよ…

って思った。

そう、アオは寂しかったんだ。
もっともっと母さんに甘えたかったんだ。

けど母さんは、アオを一人前にするためには甘えん坊じゃダメと考えていたんだね。

一人っ子のアオをきちんと自立させるー…
それが母さんの育児方針だったんだ。
でも幼いアオは…。

続く。
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