お天気

関東地方は大型台風、
北海道は雪。

10月の下旬、で考えるとどっちも…
変な天気。

どこも被害が最小限で済みますように…

問題児

子供って、どうしてシールが好きなんだろうね。
アオも例外じゃなかった。
シール、大好き。
今でもわりと集めちゃう。

幼稚園では連絡帳にカレンダーがあって、登園した日には先生がシールを貼ってくれた。
もちろん、1日1枚。
かわいいシールがたまって行くのが嬉しかった。

シールがもっと、欲しかった。

ある日、アオがいつも使っている机に、幼稚園の連絡帳シールがいっぱい貼ってあることに母さんが気が付いた。

「これ、どうしたの?」
「先生にもらったの」
…嘘だった。

それは、アオが幼稚園で盗んだものだった。
もちろんそんな嘘は母さんにはバレバレだった。
幼稚園に行って、頭を下げる。

…こんな子供、問題児だよね。

どうして盗んだの?
母さんがシールを買ってあげないから?
でもドロボウも嘘も、いけないことなのはわかってるわよね?

まさか自分の子供が盗みをするなんて思いもしない母さんは、さぞかしショックだったと思う。
しかもそれを父さんに報告すれば、悪口を言うなだとか言われたわけで。
八方塞がりだよね。

アオが盗んだのは、欲しかったのになかなか買ってもらえなかったから…
…その時の事象としてはそういうこと。

だけど本当の(アオ自身も気が付いていなかった)理由は、たぶん、母さんに甘えたかったから。

抱っこしない、なかなか褒めない、甘やかさない。
どれも母さんなりの育児方針に基づいた行動だったけれど、アオはもっともっと甘えたかったんだと思う。

そして母さんの気を引く手段として、悪いと言われていることをしたんだと思う。

発達心理学を勉強するようになってから気が付いたことだけどね。

でもアオの問題児っぷりは、これだけでは終わらなかった。

続きはまた。

悪口

父さんはアオをかわいがってくれていた、と記憶している。
父さんの言う「かわいいのは5歳まで」だったかも知れないけど。

確かに小さい頃の写真には、一緒に寝転がっているものや、
お散歩に出ている日常の写真もたくさんある。

そんな父さんだったから。
母さんが相談する「アオの困った素行」は、愚痴どころか悪口に聞こえてしまったらしい。

母さんが日々、相談や報告のつもりで昼間のアオのことについて口にすると、
「俺のかわいいアオの悪口を言うな!」
と怒鳴られたみたい。

母さん、かわいそう。
今子育て中のお父さん、そういうこと絶対にしちゃダメだよ。
ちゃんとお母さんの話をじっくり聞いてあげてね!!
アドバイスとかいらないから!(かえってケンカになるよ)
誰かに聞いて欲しいだけだから!

…話が逸れました。

じゃあ母さんの言い方が悪かったの?と言うと、たぶんそういう訳じゃあない。
本当にね、アオはかなりの困ったちゃんだったと思うよ。

もちろんそれは、アオなりの理由があってのことだけどもね。

長くなるから続きはまた。
ゆるりとお付き合い下さいませ。

渋柿と自転車3

そうそう、焚き火と自転車事故のあった日にもらった渋柿ね。

本当に渋いかどうかは誰もわからなかったんだけど。
とりあえず渋柿を甘くするには干しておくしかない、と判断した両親。
紐で枝を結んで、物干し竿にぶら下げた。

ところでどうなったら、甘くなったとわかるのかしら。
俺は柔らか~いボテボテ柿が好きだから、落ちるくらい柔らかくなってからでいいよ。

そんな両親の会話があって、どのくらい経ってからだったかな。

ふと気付くとベランダにカラスが数羽、集まっている。
あれ、もしかして…
と思った時はすでに遅し。

干してあった柿はついばまれて、カスが下に散らばっているばかり。
カラスたちも狙っていたのね。
そしていつが食べ時かをちゃんと知っていて、すかさずやってきたらしい。

さすがは野生の勘。

結局、もらった柿はアオたちの口に入ることはなく、終わってしまった。

そんなアオの物語、ゆるりとお付き合い下さいませ。

つづく。

渋柿と自転車2

渋柿をもらって、再び父さんの自転車の後ろにまたがったアオ。
後ろは特に子供用座席を取り付けたりはしていなく、
でもアオはいつものことだったから気にもしていなかった。

もうすぐ家、という団地の中の坂道に差し掛かった時。
アオはご機嫌よく足をブラブラさせ…そしてタイミング悪く足首から先が後輪に巻き込まれてしまった。

バランスを失って倒かかる自転車。
それでも完全に地面に投げ出されることはなく、
ヘルメットもしていなかったけど、頭を打たずに済んだ。

そのまま近所の総合病院に連れて行かれ、
足は包帯でぐるぐる巻きになってギブスまでされて帰宅した。

骨は全く大丈夫。
ただの捻挫。

「あそこの先生、おおげさだからねぇ」
と言う母さんと一緒に笑えるくらい、元気だった。

その怪我のことは自分自身のことよりも、その後ギブスを外すために病院へ行った時のことの方が鮮明に記憶に残っている。

処置を待って診察室のベッドに座っていた時。
不意に看護師さんたちがバタバタと走っていった。

急患。
工事現場でセメントの袋が落ちてきて下敷きだって。
担架で目の前を運ばれていく男性。
見たこともない、土気色の顔。
あれは人間の顔色?
怖い…!

自分は捻挫で済んでいて良かった…心底そう思った。

そんなアオの物語、まだまだ続きます。
ゆるりとお付き合い下さいね。

つづく。