赤ペン先生

アオの母さんは教員免許を持っている。
中学かな?
詳しくは忘れたけど。

それもあってか、アオが幼稚園の時には、赤ペン先生をやってた。
あの通信教育の採点ね。
アオが小さいから、外に働きに行くのはかわいそうだからということでの、内職みたいな感じ?

母さんはわりとリベラルなタイプなんだけど、子育てについては古いところもあったのかな。

アオが娘を産んで、一歳になる少し前に求職活動を始めた時には、
娘(孫)がかわいそう!
3歳までは親元に置いてあげなさいよ!
と猛反対されたぐらい。

アオ的には、経済的なことだけじゃなく、適度に外に出る方がストレスもたまらないし、子供にもメリハリをつけた接し方ができるしと、メリットしか感じられなかったんだよね。
実際、協力的なダンナと理解のある保育園のおかげで、アオは産後ウツ的なものとはほぼ無縁だった。
娘にも、愛しさいっぱいで接せられた自信があるよ。

人によりけりとは思うけど、アオのような人間には必要な距離感だったんだね。

だから娘ものびのび育って、アオが子供の時に起こしたような、
盗みとか嘘とかみたいな問題行動は一切、なかった。

べったり四六時中一緒にいるだけが良いわけじゃない。
個々人の環境や性格によって、使えるサービスは最大限使うべきだ。

それがアオの持論!

発表会

幼稚園の時のことは、断片的にしか記憶にない。

だからアオの子供が幼稚園にいく年齢になった時も、
幼稚園ってどんなことをするんだっけ?
保育園と何が違うんだっけ?
ってなったぐらい。

発表会みたいな行事も、ほとんど覚えていない。

いつだったか、妖精が出てくる劇をやった。
妖精はあくまで脇役で、4~5人いた。
衣装は家庭での手作りで、お母さんたちが園から指定された生地や飾りを買って作っていた。
同じ役の子同士で違いが出るといけないからと、お母さんたちは集まって一緒に作っていた。

当時は当たり前だったんだね、そういう方式。
今でも保護者が積極的に関わる方針の園ではそういうのもあるのかな。

アオなら耐えられない。
ママ友とか嫌いだし、裁縫も苦手。

アオは娘を認可外の保育園に通わせたけど、そこは園の行事で保護者が手伝うことは一切、なかった。
アオには合ってたな。
おかげで安心して仕事ができたもの。

アオの母さんは裁縫はそれなりにできたけど、主婦集団は苦手だったはず。
窮屈だっただろうなーなんて。

まあでもおかげで、かわいい妖精になれたよ。
ストーリーは全く覚えていない。
でも衣装のデザインはしっかり覚えてるんだ。

お正月

アオが小さい頃は、毎年お正月には愛知のおばあちゃんちに行っていたの。
両親とも愛知県内の出身で、親戚一同もみんなその周辺に住んでたな。

遠方に住んでたのはアオたちぐらい。
あと転勤族な叔父さん一家が、時によっては遠方だったかも。

アオの父さんは超マイペースな人で、自分の実家でも母さんの実家でも好きなように過ごしてた。

アオが年小さんの時かな、
同じようにお正月帰省して、
けど仕事の都合だったか、私と母さんより一足先に自宅に帰ったんだ。

その頃、うちにはセキセイインコが二羽いた。
アオも結構かわいがってたよ。

父さんが先に帰るってことで、じゃあ鳥たちのお世話もお願いね、って別れたんだけど。
帰ったら…一羽が死んでた…

えさ、見てなかったんだ。
飢え死にしちゃってた…
母さんは呆然としてた。

その後もう一羽がどうなったか記憶にないのだけど、私が小学校に上がるときには、いなかった。

芽キャベツ

アオは少食ではあったけど、好き嫌いはそんなには激しくなかった、と思う。

覚えているのは、芽キャベツ。

アオの父さんは妙なところが凝り性で、
家でステーキを焼くとなれば鉄の皿をガス台で熱して、ガロニや他のおかず、汁物、ご飯も全部用意が済んでから
鉄皿の上で肉を焼いて木の皿に乗せてテーブルに運んだ。

今時のファミレスによくある、熱々ジュージュー音を立てているステーキが提供される、あんなイメージね。

ステーキ自体はもちろん好きだったのだけど、苦手だったのは決まって鉄皿に一緒に載せられていた芽キャベツ。
キャベツのすんごい小さいやつね。
必ず毎回、載ってた。
苦くて、好きになれなかった。

あの芽キャベツって、何が良いんだろうね?
色合いだけかな。
流行りだったのかな、今ほとんど見かけること、ないよね?

大人になったら芽キャベツなんか絶対に買わない!って、心の中で思ってた。

今食べたら、美味しく思えるのかな…?

食が細い

アオは小さい頃、食が細かった。

量を食べないだけじゃない。
胃が小さいとかいうよりも、食道そのものが細かったんじゃないか、
と思い当たったのは、大人になってからのこと。

というのも、アオは水の一気飲みもできなかった。
夏に暑い中を遊び回ったら、喉が乾くじゃない?
子供がみんな揃って、グラスの水を飲み干す風景。
そんな中に混じって、アオは一口飲んでは息をつき、もう一口飲んでは息をつき。

なんでみんなみたいにゴクゴク飲めないんだろ?って思っていたけど、
つまりは食道が細いから水が入って来るときに空気を吐き出す隙間が作れなかったんじゃないかって思うの。

同じ理由で、水で飲み下す錠剤やカプセルも飲めなかった。
無理に飲もうとすると呼吸ができなくて溺れた状態になっちゃってたのね。

結局これは第二次成長期…小学校卒業くらいまで続いたかな。

アオの家には車がなかったから乗り物耐性も弱くて。
長距離バスに乗るには酔い止めが欠かせなかったのだけど、これも飲むのに一苦労でね。

今、少食なお子さんのいるお母さん、食が細いのは実はそんな理由かも?
少食でも元気なら、成長期には体格とともに食道も太くなるから心配いらないよ。
あくまで個人的経験に基づく話だけどね。